プロジェクト
ストーリー

プロジェクト座談会
「生鮮事業部 水産チーム」

3年で急成長商品
骨とり鮭の開発

2018年3月に販売がスタートした「骨とり鮭」。
今回は立ち上げから開発、販売までを担当した3名のプロジェクトメンバーの日々の業務や想いについて迫ります。

  • 清宮 穂乃香

    Honoka Seimiya

    生鮮事業部
    水産チーム
    加工品担当
    2019年入社

  • 下小薗 拓士

    Takushi Shimokozono

    生鮮事業部
    水産チーム
    鮭鱒担当
    2011年入社

  • 加藤 翔真

    Shoma Kato

    生鮮事業部
    水産チーム
    鮭鱒担当
    2016年入社

鮭をもっと食べてもらうためのきっかけづくりから

骨とり鮭が開発されるに至ったきっかけは?
下小薗

私たちが新しい商品を開発するときって、よいアイディアが思いついて、売れそうだから開発しよう!とはならないんですね。あくまで加盟企業との商談の中で出た課題を解決するために、こちらから提案したものを協議しながら進んでいくんです。ですから、この時も鮭の売上アップのためにできること、というところからスタートしています。

加藤

ヒントとしては、別のチームで開発した骨とり鯖の切り身がヒットしていたので、それを鮭にも転用してみようという方向でしたよね。

下小薗

そうですね、そこで私たちが考えたのが刺身用の鮭を切り身にして売ってみようという発想でした。社内からも加盟企業からもコストが高くなるから売れないでしょ?という意見が多数でしたが、そこを調整しつつ話をまとめて販売までこぎつけました。

売れ行きや消費者の反応はいかがでしたか?
加藤

予想通り、ターゲットとしていた子育て世代のファミリーを中心に売れ行きは好調でした。やはり子どもに魚を食べさせたいというお母さんたちにとっては、手間なし安全という触れ込みは効果があったと思います。

下小薗

意外な部分で言えば、高齢者世帯の支持が高かったということですね。骨がないという点では、喉にひっかかる心配もないという点が評価されたんだと思います。一番うれしかったことは、多くの人に魚を食べてもらうきっかけになったことです。実は骨ありの鮭の切り身に取って代わったわけではなく、今まで魚を食べなかった人たちが買ってくれるようになったということです。魚食の拡大につながったことが私たちにとっては最高の結果だと考えています。

消費者のリアルに合わせ、おいしさと手軽さを追求

イメージ

販売開始から現在に至るまではどのような展開がありましたか?
加藤

これはいける!という手ごたえを感じ、次に「骨とり鮭」を軸にして新たな展開を模索していました。消費者にとってより価値ある商品は何かを考えるというフェーズです。実際、骨とり鮭の切り身の売上は順調でしたが、もっと進化させる必要もありました。

下小薗

そこで考えたのが、袋から取り出してフライパンで焼くだけの加工品キットの開発です。魚焼きグリルを使わずにフライパンだけで作れるお手軽商品。袋に骨とり鮭とタレ、野菜をセットし加工品として販売するものです。このタイミングでは清宮さんも女性ならではの視点で、商品開発に携わってくれましたよね。

清宮

私は19年入社なので、骨とり鮭は商品としてすでにありましたが、加工品キットの開発では試食や盛り付けなどに参加させてもらい、多くの意見を求められました。今の時代、おいしいだけでは差別化できないところもあるので、いろどりや見栄えの部分では私の意見も採用してもらったりしました。商品の中心にバターを乗せるという案が採用されたので、今でも自分の自信につながっています。

加藤

自分たちの手触り感のある開発商品がヒットするというのは、仕事をしていく上でも本当にやりがいになっていますね。加盟企業から「めちゃくちゃ売れたよ!」などと連絡をいただくことが何よりうれしいですし、次の開発にも気合が入ります。魚は面倒というイメージを払拭して、肉と同じような手軽さを今後も浸透させていければいいなと思っています。

下小薗

次の一手としては、味付きのパン粉つきの骨とり鮭などを考えています。これもフライパンで焼くだけなのでとても手軽ですし、様々なバリエーションのフレーバーも好みに合わせて用意できると思っています。

清宮

この前の試食したカレー味は結構いけるかも!笑

開発プロジェクトの意義と魅力とは

プロジェクトで商品開発をすることの意義は
どんなところにありますか?
下小薗

基本的に私たちの仕事は、個人個人で対応する案件が多く、常にチームで動いているというわけではありません。それぞれに目標値や役割があり、それらを達成するために一人ひとりが努力しているということが多いですね。ですので、各個人がそれぞれの現場で研鑽を積み、持ち寄った知見が融合できるチームプロジェクトを推進していくことには、大きな価値を感じます。自分が気づかなかった新しい視点に気づくことができたり、よりよいアイディアを生み出せる場になるので。

清宮

食に関する仕事ですから、自分の日々の生活を活かせるという点で開発プロジェクトに参加できることは有意義だと思います。自分が感じたことや不満に思っていることなどが、消費者の課題を解決するきっかけになるかもしれないと思えば、仕事も生活も楽しくなります。特にCGCでは若手のうちからどんどん発言できる環境があるので、やりがいにもなりますよね。

イメージ

加藤

私もこのプロジェクトで下小薗さんと一緒に仕事をする機会が多いですが、先輩から仕事に対するスタンスや考え方を学べるよい機会だと思っています。下小薗さんからは、「何が正解かわからないという状況でも、常に自分の意志をもって仕事をするように」と教わりました。それは今の自分の中で軸となっている仕事観です。

イメージ

これからのプロジェクトの未来を
どう考えていますか?
清宮

私にも…というより、私だからできる仕事ってあると思います。水産チームは男性が多いので、女性の視点を今後も商品開発や営業に生かしていければいいなと思っています。これからも若い女性社員は増えると思うので、私がそうしてもらったように何でも教えられる存在になれるよう頑張っていきたいと思います。

加藤

加盟企業に喜んでもらえるような商品を開発して大きな売上をつくっていきたいと思います。利益ももちろん大切ですが、何よりも大切なのは売上です。売上の大きさが加盟企業からの評価と捉えられているので、評価や信頼のバロメーターとなる売上にはこだわってプロジェクトを推進していきたいと思います。

下小薗

プロジェクトに限ったことではないかもしれませんが、やはり子どもたちに魚を食べて欲しいという思いを実現していくことですね。今だけの成果を考えるのではなく、未来も見据えたビジネスをしていくことが大切なんだと思います。いつの時代も子どもが食べてくれるものは親が買うわけですから、広い意味で子どもが喜ぶ商品は開発する価値があるものだと考えています。