CSR&CSV REPORT 2019
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社会貢献活動の取り組み | 加盟企業の事例紹介地域社会に貢献岡山県のマルイは松田欣也社長が会頭を務める津山市商工会議所と岡山大学、岡山県北・作州地域の10市町村で、2018年7月13日に地方創生や人材育成などを目的とした包括的連携協力協定を結びました。同社が14年に設立したNPO法人マルイ・エンゲージメントキャピタルは、地域によい連携、よい共創を生みだす「地域循環プログラム」の企画運営に関わり、地域の魅力を発掘・発信するワークショップやセミナーを開催し作州地域を盛り上げていきます。地域育む商いを推進/土佐山田ショッピングセンター[高知]事例紹介地域の魅力を伝える/キヌヤ[島根]事例紹介岡山大学、3市5町2村と協定/マルイ[岡山]事例紹介高知県の土佐山田ショッピングセンターが店舗展開する香美市は、人口2万6千人で65歳以上の割合が39%を占める高齢化が進んだ地域です。今後、さらなる人口減が予想される中、地域と共生し、元気にするための様々な取り組みをしています。生産者直売コーナー「山田のかかし市」では地元生産者418人が自慢の野菜や果物、お惣菜、加工食品などを販売しています。高齢の生産者も多く、お客様の反応や他の生産者との交流を生きがいにされている方も少なくありません。2014年には地域密着プロジェクトを発足させ、さらに踏み込んだ活動をしています。地元高校生と小麦を育ててうどんにしたり、生産者の協力のもと、小学校でカツオわら焼きを体験する授業をしました。移住者のビール作りを応援するなど様々な側面から地域を育む商いをしています。島根県のキヌヤは地場商品をローカルブランド(LB)と名付け大切に育てています。売上全体に占めるLBの構成比2割を目標にしており、地域の生産者に売り上げが還元され、それがまた地域の雇用や消費につながるという好循環を作り出すことを目指しています。地域生産者をキヌヤLB協力会として組織化しており、会員数が昨年、800を超えました。青果の生産者を中心にグロサリーや日配、酒の加工業者や水産や精肉の生産者も加盟しています。益田ショッピングセンターでは2カ月に1回、LB会員が直接お客様に販売する企画「ぶちうまフェア」を開催しています。生産者と消費者が直接会話する様子が見られます。昨年新たにLB会員になった石州和紙会館による紙漉き体験のイベントも店内で実施。地域の魅力や文化を伝える役割も担っています。生産者直売コーナー「山田のかかし市」小学校でカツオわら焼き体験授業地場野菜や加工品、米などを揃える紙漉き体験で地元文化を伝える締結式には10市町村の首長らが出席45CGC GROUP CSR & CSV REPORT 2019

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