CSR&CSV REPORT 2020
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宗兼 邦生株式会社シジシージャパン 副会長株式会社フレスタ 代表取締役社長Kunio Munekane 1978年、当時私が働いていたヨークマート相模原店に父がやってきました。CGC中国本部の立ち上げチャーターメンバーの社長さんたちも一緒です。父たちはCGC加盟準備のために新宿に来て、その帰りに私の店に寄ったのです。それが私とCGCとの出会いでした。 翌79年にCGC中国本部が設立され、協業活動がスタートしました。当時の上司であるイトーヨーカ堂のチーフバイヤーから「君の実家の店がCGCに加入したんだね。凄いね。IYがどんなに頑張ってもCGCのメンバー社のようなリンゴは仕入れられない」と言葉を掛けられました。CGCグループは凄い組織なんだなと思ったことを今でも覚えています。 その後、実家のスーパーで働くようになった私は、父から「若い人が集まって勉強する会に行くように」と言われ、81年に「松岡せんだん会」に参加しました。その会は若い人ばかりかと思っていましたが、偉大な先輩方もたくさんおられ、少し怖いなと思いながら2年間学びました。その内容は多岐にわたり、食品スーパーの経営者としての帝王学を学ぶことができました。人脈を築くうえでも貴重な2年間でした。28歳—「松岡せんだん会」入会。36歳—社長就任。そして今に至る40年間、私は故堀内寬二さんが敷かれた経営者育成プログラムのレールの上を走ってきたことになります。実に感慨深いものがあります。 シジシージャパンは間もなく創業50周年を迎えます。永く繁栄するためには、幾度となく訪れる試練を乗り越えねばなりません。 今回の新型コロナウイルス危機もその一つです。品不足の中、CGC商品があって本当に助かったと思われるメンバー社も多いのではないでしょうか。この危機はまだ当分の間続くと思われます。さらなる結束をして共に乗り切っていきましょう。 CGCグループの継続的な発展が加盟企業各社の発展につながります。そのためには次世代の優秀な経営者の育成が欠かせません。私がCGCから学んだことは次のように要約できます。 ①創業の精神を大切に ②財務は健全に ③理念は変えないが、経営は近代的に ④人財こそがすべて ⑤協業はよく集まり、謙虚に学ぶ これからも力不足ではありますが、CGCの基本理念の継続と、若い経営者の方々の事業継承のお手伝いができれば幸いです。CGC活動を通じ多くのこと学ぶ3CGC GROUP CSR & CSV REPORT 2020「協業のこころ」を伝える

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