現在、世界中の人々が人類史上最大といえる危機に直面しています。言うまでもなく新型コロナウイルスの感染症拡大とその影響です。我が国では、この感染症拡大を1日も早く収束させるために子どもから大人までが「三つの密」を避けながら不急不要の外出を自粛する努力を重ねています。政府は専門家会議の提言を踏まえ「新しい生活様式」を公表しました。今後の生活において新型コロナウイルスと共存、共生していかねばならないという見解です。その示された新しい生活様式の中に日常生活の各場面例があります。注視すべき点は、人間が生きていくために絶対必要な「食事」に関する内容です。先日来、新型コロナ感染症の最前線で頑張っておられる医療従事者の方々に対して、励ましと感謝の気持ちを伝えるための「拍手を送る」取り組みが行われています。生きる源でもある「食」の流通が決して滞ることのないように、スーパーマーケットなどを中心に必死に働いておられる方々もいます。中でもCGCグループ関係者の皆様は各地域で頑張っておられます。私たちはつい忘れがちになりますが、「食」の関係者の皆様に対しても医療従事者の皆様と同様に感謝の意を表さなくてはならないと心から思っています。私たちはCGCグループ様の協賛のもとで、1982年の第1回から38年間欠かさず「全国児童画コンクール」を実施してきました。その理念は、明日の日本を担う子どもたちの幸せのためです。そして、そのために子ども文化の一つである児童画を大切に考えています。また、児童画コンクールの審査においては子どもの絵を崇高な芸術作品として見るのではなく、かけがえのない人生を歩む過程の中で、その子ども自身の成長の記録として捉えることを大切に考えています。2019年度の第38回では全国から55万4,410作品が集まりました。さらに、作品1枚につき5円をシジシージャパンが拠出する被災地支援の一環から277万2,050円を宮城県の「東日本大震災みやぎこども育英基金」に寄付しました。このような、子ども文化支援や被災地支援の活動をCGCグループの皆様は何十年の間、ずっと献身的に支援してくださっております。私は、新型コロナに対応されている医療従事者のみならず、ウイルスに負けない体や生活維持のために必死に「食」の提供で頑張っておられるCGCグループの皆様にも心から「感謝の拍手」と「感謝の気持ち」を送りたいと思います。感謝の拍手と気持ち送りたい第三者からのご意見 かすが あきお春日明夫 さん東京造形大学名誉教授、芸術学博士。東京造形大学大学院研究科長などを歴任。現在、日本児童画振興会理事長、2016年から「全国児童画コンクール」の審査委員長を務めている。全国児童画コンクール 審査委員長51CGC GROUP CSR & CSV REPORT 2020
元のページ ../index.html#53