米谷 春夫株式会社マイヤ 代表取締役会長(株式会社マークスホールディングス 代表取締役会長)Haruo Maiya 昭和32年頃、岐阜県大垣から始まった主婦の店運動は全国に燎原のごとく広がり、当社も主婦の店全国チェーンの一つとして昭和36年に㈱主婦の店大船渡店として産声を上げました。しかし、昭和57年当時に40数社あった加盟社で現存しているのはわずか10社程度に過ぎません。いかに時代の変遷が激しく精神的・思想的な絆だけで結びついた集団が脆く瓦解しやすいことか思い知らされます。 当社は幸いにも昭和54年にCGCグループに加盟以来、商品中心の協業の恩恵にとどまらずに多くの方々との知己と交流の機会を得るとともに、有意義で先取的な情報と研鑽を重ねる機会に恵まれたお蔭で牛歩の如くでも成長させていただいております。 特に、私自身にとっての最大の資産は後継者が集まった松岡せんだん会一期生の2年間の研修であり、多士済々の先輩諸兄との交流と研鑽を通じて世の中の大海を知り、大いに啓発され、発奮し、エネルギーの源泉となってきました。このせんだん会での人と学習との邂逅が私のベースとなっていることは間違いありません。 また、創業者堀内寬二氏の「借入金は月商の2カ月以内」「商品こそすべて」「異体同心」など、常に金科玉条のように念頭に置いて経営に努めてきました。 さらに2011年の東日本大津波による壊滅的な打撃は我が社の存亡すら憂慮する事態でしたが、CGCジャパンをはじめ加盟企業からは心温まるお見舞いやご支援を頂いて蘇ったことは心から「CGCに入っていて良かった!」と思い知らされたものです。 今、私どもの東北4社(おーばん・フレスコ・マエダ・マイヤ)は㈱マークスホールディングスとして運命共同体ともいえる協業活動を行っており、1,000億円を超える売上と良好な収益によって東北ではお取引先様からも認められるプレゼンスを得ております。ただし、それもマークスの前にCGC加盟企業という共通のベースがあればこそ健全な協業活動を実現していると言えます。今までも、これからもCGCの人・商品・情報を通じて東北の光り輝く大きな星にならんと精進を重ねていく所存です。人と商品と情報との出会いが最大の資産「協業のこころ」を伝える9CGC GROUP CSR & CSV REPORT 2021
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