社会貢献活動加盟企業の事例紹介 青森県のむつ市に本部を置くマエダは周辺の過疎地から店舗まで無料で送迎する買い物バスサービスが喜ばれています。2009年に本店でスタートし、その後、店舗を拡大し、現在計3台が走っています。 買物バスは毎日、コースを変えて運行しています。本店では全部で6コースあり、なかには横浜町など30km以上離れた場所へ向かう便も。本店のバスの月間の利用客数は1千人を超します。お客様に聞くと「送迎はとても助かる」「バスで知り合いと話すのが楽しい」などと絶賛していました。 運転手はパートを雇用しています。本店のバスは走行距離45万kmを超え、昨年大掛かりな修理をしました。「免許返納で移動手段がない方も増えています。お客様から頼りにされていると実感しており、継続していければと考えています」(田村隆・本店支配人)。地域とつながり社会貢献CGCグループの加盟企業は北海道から沖縄まで全国に200社以上あります。スーパーマーケットとして商品を提供するだけでなく、様々な形で地域と深くつながり、「食育」「買い物難民」「食品ロス」など様々な課題に向き合い、貢献しています。 新潟県の原信は2020年11月に長岡市の小学校2校で「魚の下ごしらえ教室」を開催しました。「若者の魚離れが進む中、子どもの頃から調理法を身に付けてもらいたい」という思いで2017年から継続している活動です。昨年は当初4校が参加予定でしたが、コロナ禍に伴い、2校での実施となりました。 25日の日吉小学校での教室には6年生全員にあたる10人とその母親たちが出席しました。まず魚の栄養などの勉強をした後、女性スタッフ2人が17kgの本マグロの解体を実演。おろしたてのまぐろを寿司にして魚のおいしさを改めて実感してもらいました。 いよいよ真アジの3枚おろしに挑戦です。鮮魚部門の経験のある本部スタッフ11人がマンツーマンでサポートしました。子どもたちは最初、こわごわと内臓を取り除いたり、なかなか頭が落とせなかったり手こずりましたが、数をこなすとみるみる上達。おろしたアジはパン粉などをつけてフライパンで焼いて試食しました。魚の下処理を伝授原信[新潟]事例紹介買物バスが地元の足に 買い物難民救うマエダ[青森]事例紹介 子どもたちは、「魚が苦手なお父さんに私がおろして食べさせてあげたい」「魚は骨があるので嫌いだったが、今日食べたのはおいしかった」などと笑顔で話してくれました。 担任の畑深雪先生は「材料や技術的な問題もあり、学校主体でおろし方の実習をするのは難しい状況です。原信さんのおかげで児童は貴重な経験ができました」と話してくれました。魚離れが進む中、親子に魚のおいしさやさばきかたを伝えた近隣にお店が少ないお客様にとって買物バスはライフラインになっている46CGC GROUP CSR & CSV REPORT 2021
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