CSR&CSV REPORT 2024
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Hidehiko Aoki1989年神戸大学経営学部を卒業し、野村総合研究所に勤務。野村證券インターナショナル(米国ニューヨーク市)、ゴールドマン・サックス証券、メリルリンチ日本証券、野村證券にて小売・EC担当証券アナリスト業務に従事。2020年9月より現職。1994年米国Duke大学Fuqua School of BusinessにてMBA取得。2018年神戸大学大学院経営学研究科後期課程修了、博士(経営学)。産業構造審議会 流通部会、製・配・販連携協議会、などの委員を歴任。日本証券アナリスト協会検定会員、CFA協会認定証券アナリスト、日本小売業協会CIO研究会ステアリングコミッティ委員。同流通サプライチェーン政策研究会メンバー。2021年12月より加藤産業株式会社社外取締役、2023年6月より株式会社ワールド社外取締役。第三者からのご意見 私は、1989年から30年余にわたり国内外の小売・消費財メーカーを担当する証券アナリスト業務に従事したのち、2020年から現職に就きました。そしてご縁をいただき、2022年度からCGCの経営幹部研修のコーディネーターを拝命しています。 前職では国内外のEC・小売業界を担当し、様々な企業の栄枯盛衰をリアルタイムで体感しました。どの企業が成長し、どの企業が衰退するのかを正しく予測するのが証券アナリストの最も重要な仕事ですので、こちらも命がけです。一つ確実に言えることは、成長する企業の経営陣はすべからく研究熱心で、理にかなった打ち手を高い精度で実践していることだと思います。 CGCの経営幹部研修では、加盟企業に属する多数の経営幹部の方たちと接する機会をいただきました。彼女ら、彼らとのディスカッションを通じ、これまでのCGCグループ発展の真因を垣間見ることができました。皆さん、非常に勉強熱心で、真■に研修に取り組んでいる姿は神々しいほどでした。このような研修を創業まもない頃から続けていることに、心から敬意を表したいと思います。 スーパーマーケット業界を取り巻く環境は厳しさを増しています。今後も優勝劣敗が続くことでしょう。現在の経営力は、5年前、10年前における意思決定の賜物ですし、5年後、10年後の経営力を規定するのは、現在の意思決定です。自社の経営資源を如何に活かし、どのような打ち手で立ち向かっていくのか、その巧拙が各企業の栄枯盛衰を決します。 加盟企業各社の経営幹部が研究を続け、理にかなった打ち手を定め、精度高く実践していく。グループ全体でこれらの結果を共有し、グループ全体で学習効果を高めていく。「規模の足し算」だけではなく、グループ横断的な「知の掛け算」を実現できるか否かが、今後のグループ全体の未来を決するでしょう。「異体同心」の実現に貢献すべく、微力ながら全力を出し切る所存です。東京理科大学大学院経営学研究科 技術経営専攻(MOT)教授 専攻主任54青木英彦 さん「異体同心」の実現に貢献したい

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