和日配チーム
“カニカマプロジェクト”座談会
開発ストーリーDevelopment story
和日配チーム
“カニカマプロジェクト”座談会
02「インドのカニカマだって⁉」
から始まったプロジェクトを日本の食を支える希望に
2004年入社
和日配チーム(現・冷食チーム)
江間 健太
2015年入社
和日配チーム
武田 大二朗
2021年入社
和日配チーム
髙橋 優大
2019年入社
和日配チーム
小野 樹生
- 武田:
- そこでお客様にもっと手に取ってもらえる商品はどうやったら作れるかという話になったときに、原料となる魚のすり身から見直して、新商品の開発にチャレンジしようということになりました。
- 小野:
-
実はカニカマは海外で「SURIMI」という名前でかなりの量が消費されているんですよね。世界一の生産国はリトアニアでヨーロッパを中心に流通されています。なので、国内製造ではなく海外の規模の大きいすり身メーカーと組んで海外で製品化したほうが価格的なメリットが出せるということになりました。今回はインドのメーカーさんと組みましたが、インド製造のカニカマ?という声もありました。でも実際販売してみたら非常に売れているんです。
- 小野:
-
私も商品化はある程度決定した中で、貿易チームとしてバンコク事務所に異動したときにインドの現地工場に行きました。問題がないことはわかっていましたが、原材料が指定通りになっているか、スペックに相違がないか、安定供給できる製造スケジュールが確保できるか、価格交渉まで先方の担当者とかなり詰めたことを覚えています。
- 江間:
- 日本からの色、味、食感とかの指示も現地とやりとりする上では大変だったよね。
- 小野:
-
そうですね、日本人と外国人のニュアンスが全然違うので、日本の会議で出てきた要望をそのまま伝えてもいまいち伝わらなくて。
もうちょいジューシーに、もうちょい柔らかく、若干赤を強く…など、この「もうちょい」というのが伝わらないので、水分量や塩分値を数値化したり、画像を見せたりしながら数パターン作ってもらいながら進めました。1パターンで提案すると却下されたたびに修正に時間がかかってしまい、販売開始予定にも間に合わなくなるので時間との勝負でもありました。
- 武田:
- かなり試行錯誤しながらどうにか商品が確定して、今度は販売に向けての受発注管理というところで、私と髙橋さんでどんどん営業をかけていくことになります。
- 髙橋:
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武田さんと一緒にいろいろな加盟企業をまわって導入の提案をしてました。在庫管理では江間さんから「海外から何日にうちの倉庫にいくつ入庫される」という指示をもらった後に、全国にバランスよく割り振って、日々の出荷数を計算しながら欠品のないように加盟企業に提供し続けました。最初のうちは発注数も読めないし、安定しないので苦労しました。
- 江間:
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最終的にはこだわり抜いた商品だけあって、自信もありましたが多く方に評価いただけるものになったと思います。年間の売上目標も高いので、まだまだチャレンジ中ですが、ハードルが高い分全社を挙げてご協力いただいています。
- 武田:
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私たちが費やした熱量みたいなものは伝わっているなという実感はありますね。23年度の和日配部門のベストCGCはこのカニカマが選ばれました。全国のバイヤーさんの投票で決まるものなので、それだけ支持してもらっていると思っています。
チームだからできることがあるPROJECT STORY